2009.04.22
記憶に残る香り、記憶に残るシーン。
シャネルのN°5の新CFがもうすぐ公開!
シャネルにはいくつかの伝説的な香水があり、女性ならその香りのひとつかふたつを思い起こすができるだろう。そして、同時に、その香水のイメージを伝えるCFも目に浮かんでくるはずだ。
その代表は、やはりN°5。1921年に生まれたこの香りのミューズは、カトリーヌ・ドヌーブ、キャロル・ブーケ、ニコール・キッドマンなど。そして、この5月、N°5に新しい物語が生まれるという。CFの監督はジャン=ピエール・ジュネ、ミューズはオドレイ・ トトゥ。『アメリ』のコンビだ。
右がジャン=ピエール・ジュネ監督、左がオドレイ・トトゥ。これは、「アメリ」「ロングエンゲージメント」に続く夢の三部作なのだと監督。
C)CHANEL
――ジャン=ピエール・ジュネ監督、香水の広告フィルムを撮ったことがありますか?
JPJ:今回のフィルムは広告ではなく、まったく別物で、僕の短編映画にシャネルが資金を提供してくれたように感じています。僕に求められたのは、ただシャネルを描くということだけでした。この現代にはもう見られなくなった類のプロジェクトです。完全な信頼のもと、脚本から何から、すべて僕の自由にさせてもらえました。まるで、雲の上を歩くような、不思議な冒険みたいな仕事でした。
――オドレイ、あなたは髪をロングにしていましたが、それはジャン=ピエールの考えですか?
AT:いいえ。シャネル社の考えです。結局、リクエストはこれ一つだけでした。ショートヘアにはしないこと。
JPJ:僕も絶対そうするつもりでした。最初から、どこでうなじを撮ろうかと考えていたからです。香水を撮るなら背中が必要です。うなじと背中を生かして、官能性を表現するのです。
ジャン=ピエール・ジュネ監督が語っているように、今回のCFもまた、短編映画のようにドラマティック。オドレイの夜行列車での一人旅からはじまり、ある青年との出会い、すれ違い、そしてイスタンブールでの再会。わずか、2分25秒にこめられた男女の濃密な感情のやりとりを表現するのは台詞ではなく、オドレイの瞳とN°5の存在だ。
ここで、CFの公開前にいくつかのシーンを紹介しよう。
オドレイが大好きだったというシーン。N°5のボトルがコンパートメントの壁に映って意味深......。特殊効果なしの撮影だったそう。
C)CHANEL(以下同)
夜行列車から降り立った街。まるでN°5の香りに導かれるように、オドレイの姿を見つけた青年。
運命の青年との再会シーン。ビザンチン美術を想わせるモザイクタイルの床には......、ふたつの「C」が!N°5がふたりの愛の刻印となる。
わずか2分あまりながら、見どころがたくさん。列車のコンパートメントの贅沢さはため息ものだけれど、これは、オリエント急行の一部をヴェネツィアから取り寄せ、このために金細工を加えたのだそう。そして、いくつかの運命的な偶然も重なった。オドレイがシャネルN°5のミューズになることが発表されたのは、5月5日のこと。そのとき、彼女はニューヨークのあるホテルの555号室に滞在していたという。さらに、オドレイはアンヌ・フォンテーヌ監督の「Coco avant Chanel」でガブリエル・シャネルを演じ、今年、公開予定だ。
ジャン=ピエール・ジュネ監督が、完成度の高さをとことん求めた今回のCFは、5月5日からwww.chaneln5.comでフルバージョンを全世界同時アップ。お楽しみに!
