2008.11.19
映画のもうひとつの楽しみ方、東京フィルメックスがスタートする。
邦画の躍進ぶり、そして、各種映画祭の開催など、映画界が活気づいている。そんななか、「作品本位」のプログラムを厳選して上映することで定評のある映画祭、東京フィルメックスが11月22日からスタートする。
第9回目を迎える今年は日本人ブラジル移住100周年記念の年ということで、ブラジル映画にフォーカス。伝説の監督ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデの5作を修復版のプリントで日本初上映、これには準備に4年を要したという。サンパウロ映画祭が製作したオムニバス・ドキュメンタリー「ウェルカム・トゥ・サンパウロ」は、世界の18人の映像作家がサンパウロを撮影、歌手のカエターノ・ベローゾがナレーションと楽曲を提供する。また、カンヌ映画祭で主演女優賞を受賞した「リーニャ・ヂ・パッシ」も注目だ。特集上映は、蔵原惟繕監督の作品から12作。50~60年代の作品に絞って紹介する。
映画「リーニャ・ヂ・パッシ」。「モーターサイクル・ダイアリーズ」などで国際的に活躍するウォルター・サレスとダニエラ・トマスが共同で監督。
ほか、コンペティション部門では、イスラエル、レバノン、カザフスタン、中国、韓国そして日本などアジアの国々から、新進作家たちの作品を上映。特別招待作品には、ハンガリーのムンドゥルツォ・コルネール監督の「デルタ」や香港のジョニー・トー監督の「文雀」など、バラエティ豊かな新作が並ぶ。
ムンドゥルツォ・コルネール監督の「デルタ」。ドナウ川デルタを舞台にした美しい作品。著名バイオリニストが主演、音楽も担当している。
派手さというより、独創的な作品の数々。いい作品やはじめて出会う才能に触れる喜びと同時に、あまり馴染みのない国々に暮らす人々の声を知ることになるはず。11月30日まで開催。メイン会場は有楽町マリオン11階、有楽町朝日ホール、ほか。
●詳細:東京フィルメックス www.filmex.net
