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モダンライフ、アメリカといった言葉と密接な結びつきを感じられるジーンズ。この素材の起源が実はイタリアのジェノヴァであることは、ファッション関係者には知られている。フランス語でジェノヴァをGenes(ジェーヌ)と呼ぶことから、それを英語読みしてジーンズとなったことも。でも、この素材の起源がまさか17世紀にまで遡るとは!!
ジーンズ素材のジャケットやスカートをまとった人々を画布に納めた17世紀のイタリア絵画が、パリ9区の画廊ギャルリー・カネソに集められたので、見に行ってみよう。

イタリアで17世紀に描かれた母と子どもの光景2点。母親のエプロンに、現在のジーンズへと進化するジェノヴァ産の布が使われている。
描いたのは無名の画家で、"ジーンズ素材の巨匠"と名付けられている。彼の作品が主題とするのは、庶民の日常の光景だ。『カニのかけらを手にした物乞いの少年』、狭い空間に3人が寄り添うような『縫い物をする母と二人の子ども』などに描かれた衣服は、仔細に眺めるまでもなくジーンズ。リアルに描かれた少年のジャケット、母親のエプロンのほつれた部分から顔をのぞかせる白い糸が明解に物語っている。またこれら絵画の青色には、布地同様にインディゴが使われていることも、確認された。
この特別展のパートナーは、フランスにおけるジーンズ素材のパイオニアであるマリテ+フランソワ・ジルボー。ストーン・ウォッシュで80年代を席巻したジーンズ・ブランドが21世紀に開発したのは、Wattwash®という新しい加工技術である。レーザーでジーンズに模様を刷り込み、洗いをかけるのだ。従来のストーン・ウォッシュに比べて、97.5%もの水を節約できるという自然に優しい新技術でもある。この技術を用い、『カニのかけらを手にした物乞いの少年』がジャケットの背中に美しく再現された。
展示のハイライトは『カニのかけらを手にした物乞いの少年』。光と影が美しい。
ジャケットは商品ではなく、この催しのために特別に作られたもの。
美術館に行列するのはシンドイ!という人もいるはず。こうした小さな画廊で、モードから入る絵画鑑賞をしてみるのも気楽かつ気軽なのでは?
開催中~11月6日
Galerie Canesso
26, rue Laffite 75009 Paris
Tel 非公開
開)10時~18時
休)土、日
入場無料

