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2010.09.08

パリ、グランパレに輝くジュエリーの逸品。
第25回ビエンナーレ・デザンティケール、9月15日より。

icon_paris.jpg 大村真理子の今週のPARIS

2年に一度開催されるビエンナーレ・デザンティケール。今年は9月15日から22日まで、前回と同じくグランパレにて。これは世界中の高級骨董商たちのサロンというだけでなく、ハイジュエラーたちにとってメゾンのすばらしい歴史、その卓越した技術と個性あるスタイルを世間に見せる絶好の場となっている。今回はルイ・ヴィトンがジュエラーとして初参加という話題も(詳細は8月20日に発売された『フィガロジャポン』10月号の29ページ参照)。
 さて、ビエンナーレ・デザンティケールで発表され、買い手がついたら、二度と世の中に姿を見せることのないジュエリーも少なくない。ヴァンドーム広場のジュエラーたちが誇る発表作品をここにいくつか紹介しよう。

ヴァン クリーフ&アーペル
フランスの冒険作家ジュール・ヴェルヌに捧げる新しいコレクションは、「ヴォワヤージュ・エクストラオルディネール(驚異の大冒険)」と題されている。彼の有名な『海底2万マイル』ほか4つの作品にインスピレーションを得て、植物、架空の動物、天空のエレメントのモチーフがメゾンの職人たちの手により華麗に輝く美しい宝石となったのだ。こうした物語性の高いジュエリーを発表するにあたり、ヴァン クリーフ&アーペルは舞台監督アルフレッド・アリアスに展示背景の制作を依頼した。21世紀、ジュール・ヴェルヌも驚かせるすばらしい冒険がグランパレで見られそう。

0908paris_1.jpg冒険小説から、ご覧の通り、夢あふれるゴージャスなジュエリーが生まれた。たとえば左のクリップは、ヴェルヌの『気球に乗って五週間』の中で象が気球をひっぱるエピソードにインスパイアされたもの。気球部分に使われているハニーオレンジの48.13カラットのトパーズはメゾン始まって以来、これほど美しいものは初めて!と絶賛される逸品。


シャネル
コスチュームジュエリーをこよなく愛したココが、そのキャリアにおいてハイジュエリーをデザインしたのは1932年にたった一度だけというのは、有名な話。その時に彼女が選んだモチーフのリボン、太陽、コメットなどが、現在のシャネルのハイジュエリーに受け継がれ、新しい生命を得ている。今年のビエンナーレで発表するのは、1932年にココが羽根をモチーフにしたブローチからスタートした30点近いコレクション「プリュム ドゥ シャネル」だ。硬質のダイヤモンドでも、シャネルの手にかかると、あら不思議、なんとも軽やかでふわりと空に舞いそうな羽根の仕上がりである。メインピースのブローチは、胸元に飾ってもよいし、裏側に秘められたすばらしい技術のおかげでしなやかにカーブを描くので、ティアラにするのも素適!と楽しい夢が膨らむ。

0908paris_2.jpgいまにも空にふわりと舞い上がりそうな、ダイヤモンドとホワイトゴールドの羽根。右の写真は1932年にココ・シャネルのパリのアパルトマンで開催されたダイヤモンドコレクションの展示から。 André Kertesz © Vogue Paris. January 1933


ディオール ファイン ジュエリー
2度目の参加となる今回はこれまでの歴史の集大成的に、1点ものばかりを150点展示。ゴージャス&カラフル! その中には、このビエンナーレのためにヴィクトワール ドゥ カステラーヌの尽きぬイマジネーションが新たにデザインした3ライン13点も含まれる。ディオール ファイン ジュエリーのファンにはおなじみの、ムッシュ・ディオールが愛した"ローズ ディオール"、ヴィクトワール ドゥ カステラーヌが世界各地で一目ぼれした石をベースにクリエイションする"ル コフレ ドゥ ヴィクトワール"、18世紀の洒落者男女"アンクロワヤーブル エ メルヴェイユーズ"の3ラインだ。ファインジュエリー部門創立から10年間、因習的なジュエリー界に驚きを与え続けた彼女のクリエイティビティに、改めて感心することになりそうだ。

0908paris_3.jpgオブジェとして眺めるのではなく、身につけたい!と興奮させるのは、女性による女性のためのジュエリーならでは。3テーマは左から、ローズ ディオール、アンクロワヤーブル エ メルヴェイユーズ、ル コフレ ドゥ ヴィクトワール。


『XXV Biennale des Antiquaires』
●9月15日~22日
●Grand Palais
Avenue Winston Churchill 75008 Paris
開)11時~20時(16日、21日は22時まで)
入場料:25ユーロ
http://www.bdafrance.eu

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2010.09.08  |  FASHION