2010.08.04
ディオールの大舞踏会は9月28日まで。
パリからノルマンディーへ、急げ!
ムッシュ・クリスチャン・ディオールが育った、ノルマンディーのグランヴィルに建つ家。現在は美術館となり、毎年春から秋にかけて素晴らしい展覧会を開催している。9月28日まで開催の今年は、題して『ディオール大舞踏会』とゴージャス! ディオールが得意とするボリュームたっぷりで華やかなドレスが50点以上展示されている。
パーティが大好きだったムッシュ・ディオール。特に変身の楽しみがプラスされる仮装パーティは、大のお気に入り。1949年に開かれた"王と王妃のための舞踏会"では百獣の王の仮装で出席した。かぶり物をし、毛皮のケープをはおってご満悦だ。"海にかかる月"(1951年)では、なんとカフェのボーイ姿に! 彼が出席した最初の仮装パーティでは、キース・ヴァンドンゲン描くところの「ネプチューンに扮した自画像」からインスピレーションを得た衣装を作った。それにちなみ、この元となった絵画も今回は展示されている。
ヴェニスでカルロス・ベステギが開催し、当時のビューティフル・ピープルが大集合した仮面舞踏会。富豪のファッションリーダーであるデイジー・フェローズはディオールのドレスで。
photo : Cecil Beaton. © Sotheby's London
パーティのスマートな愉しみ方を知る彼がデザインする、顧客のご婦人方のドレスが素晴らしくないはずがない。歴史に名を残す舞踏会に招待された彼女たちのために作られた美しく、洗練された、それでいて見る者を圧倒する力強いドレスの数々。オートクチュールの良き時代の美しい遺産に、この展覧会で出会うことができるというわけだ。
1949年、話題のデビューコレクションで有名人となったムッシュ・ディオールの仮装姿。
photo & © Keystone
展示は2部構成となっている。第1部は、上にも説明したようにムッシュ・クリスチャン・ディオールのインスピレーション源とそのイマジネーション。第2部は、1980年代から今日まで。照明の工夫も手伝って、来場者はまるで大舞踏会に居合わせ、ダンスやおしゃべりに興じる紳士淑女を眺めているような気にさせる会場構成となっている。第2部には、自由奔放なイマジネーションから生まれるジョン・ガリアーノによる素晴らしいドレスが展示され、こちらも多いに見応えあり!
展示作品の一部をご紹介。ムッシュ・ディオールによる1948/49秋冬コレクションより、ある女性が社交界デビューのパーティで着用したドレス。
photo : L. LE GUYADER © MUSEE CHRISTIAN DIOR
1948年春夏コレクションから。パーティと命名されたドレス。袖の長さが当時のドレスとしてはモダンで新鮮。
photo : L. LE GUYADER © MUSEE CHRISTIAN DIOR
ジョン・ガリアーノによるドレスLina。ローレン・ブッシュがパリのクリヨン・ホテルで開かれた"バル・デ・デビュタント"にて着用した。
photo : L. LE GUYADER © MUSEE CHRISTIAN DIOR
ロジェ・ヴィヴィエがディオールのためにデザイン。
photo : L. LE GUYADER © MUSEE CHRISTIAN DIOR
そのガリアーノが7月にロダン美術館の庭にたてたテントで発表したクチュール・コレクションは、ムッシュの愛した庭がテーマだった。
咲き誇る花々が、ためいきの出るようなドレスに昇華され・・・・・・舞踏会場で視線を集めそうな豪奢なドレスが次々と。さすがムッシュ・クリスチャン・ディオールの継承者!
2010年7月に発表されたジョン・ガリアーノによるクチュール・コレクションより。
この夏、ノルマンディーに行く機会があったら、ぜひ、グランヴィルを訪ねてみよう。たとえ、行く予定がなくても、パリのモンパルナス駅から直行列車が出てるので、日帰りしてみては?
Musee Christian Dior
Villa "Les Rhumbs"
rue d'Estouteville
50400 GRANVILLE
tel 02 33 61 48 21
開館時間:10時~18時30分(庭見学は9時~21時)
無休
入場料:6ユーロ
http://www.musee-dior-granville.com
