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2009.06.17

サンジェルマン教会の向い、
スタイリッシュにコストがオープン。

icon_paris.jpg 大村真理子の今週のPARIS

かつての有名なジャズ・クラブ「ビルボケ」が入った建物を、"コスト(パリのレストランの大仕掛け人)が買った!"というのがサンジェルマンの昨年の話題の1つだった。

090612o_1.jpg 教会広場に面した控えめな入り口。この建物に左岸最新のレストランが潜んでいるとは!

この場所、おそばやYENの向い、というと日本の人にはわかりやすいだろうか。3月のパリコレ時、その建物の1階にレストラン「ラ・ソシエテ」がオープンした。入口はサンジェルマン教会広場に面した側なので、これは左岸屈指の立地では? コストのレストランの左岸一号店「カフェ・エスプラナッド」がアンヴァリッドの面する広場にできた時より、左岸人には驚きが大きい。というのも、この建物の教会広場側は、もともとレストランでもカフェでもなく、役所的などちらかという厳めしい印象だった。そこにファッション・ピープルが集まるような場所がオープンするとはだれも予想してなかったのだから。

サンジェルマン地区にこれまでなかったスタイリッシュなレストランとあって、ランチ、ディナーとも連日満席の賑わい。この店のインテリアと家具は、クリスチャン・リエーグルが手がけている。広い空間は、茶と白のシンプルな色使い。クラシックな英国のクラブのイメージとモダーン・ボヘミアン・タッチの融合といった内装で、その特徴となっているのは、この店のために現代アーチストが手がけた作品である。店の奥、ピアノの置かれた壁にはファブリス・ラングラードのレリーフ、シャンパン・クーラーをかたどった大理石のオブジェはソフィー・ラフォン、ペンダント・ランプはステファニー・バリ二・・・というように。それらが上手く配置されてるせいだろう、店内の居心地はとても良い。

090612o_2.jpg 天井が高く、広い店内。この手前、一段高くなったスペースは低めのテーブルとソファ席になっている。

食事のメニューは他のコスト系のレストランでおなじみの内容。つまり、インゲンのサラダ(17ユーロ)も、チキンのネム(16ユーロ)、チャンサイをのせた軽くソテーしたタルタル・ステーキ(24ユーロ)、タイ風の辛いビーフ(ル・ティーグル・キ・プルール)といった、コストのクラシック料理がここでも味わえる、というわけだ。

090612o_5.jpg ピアノの右後方はアーティストによるレリーフ。

090612o6.jpg マリーヌ・クラスによる大理石の彫刻。

朝が午前8時からの営業なので、朝食もとれる。サンジェルマンで朝の待ち合わせというとカフェのフロールかドゥ・マゴだったが、これに新顔が加わったわけだ。さて、問題は初夏の陽気のよい季節に不可欠なテラスだ。今のところ、ラ・ソシエテにはテラスがない。店の建物の前には公衆ベンチが置かれている。これがある限り、テラス席を設けるのは難しそう。いや、コスト・パワーでベンチは移動できる!という声もあり・・・。どうなるか、今後のお楽しみだ。
(photos/intérieure:ERIC MORIN)

ラ・ソシエテ LA SOCIETE

4、place Saint Germain des Près
75006 PARIS
tel 01 53 63 60 60
営) 8時~翌2時
無休

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