2010.03.17
パリ、オデオンで美味しく食べる。
映画を観る前、観た後に。
サンジェルマン、オデオン......この界隈、ありそうでないのが、そこそこ気のきいた感じの美味しいレストラン。味がいま一つ、という場所なら、たくさんあるのだけれど。
オデオンで一番人気を誇るのは今も変わらず元レガラードのシェフ、イヴ・カンデボルドがホテルオーナーとなってその一階に開いたLe comptoir du Relais(ル・コントワール・デュ・ルレ)だ。予約をとらないので、いつも店の前に行列ができている。延々と待つもよし、他へ行くもよし。真向いにあるのでLes Editeurs(レ・ゼディトゥール)がその場合の駆け込み寺的存在となってるが、ここはどうも......という声も少なくない。
では、どこに行ったらいいの?そのすぐ近く、以前の名画座レ・ノッシュがそのままの名前でレストランになったので、紹介しよう。
横長のレストラン。ちょっとわかりにくい、左端にあるメタリックなドアが入口だ。
チーズバーガーにフィッシュ&チップス!とメニューをみて、考えてしまう人もいるかもしれない。でも、これぞ今やパリの2大不可欠料理。さらに、しょうゆ味、タイ風スパイスなど味のトレンドをおさえた料理もあれば、アッシュ・パルマンチエ、サーモンのグリルなどフレンチ・ビストロの基本も、と......誰もが欲しい何かを見つけられる、というちょっとコスト系的レストランを意識したメニュー構成といえそうだ。
バーがあり、食事時間以外もオープン。店の奥、日曜夜のシネ・クラブで使われるスクリーンでは、営業時間中、常に何かしら映写されている。
価格は前菜が8ユーロ前後、メインが13~14ユーロと手頃。店内に面したガラス張りのキッチンから出てくる料理は、肉、魚、野菜のどれをとっても材料が新鮮なのが高ポイントである。味加減も火加減もよし。ボリュームも多過ぎず、少なすぎず。価格・味・雰囲気という3拍子が揃った、この界隈では貴重なレストランといってもいいかもしれない。
卵にシャンピニオンソースをかけた前菜のウフ・ココット。細切りのパン(ムイエット)で卵の黄身を掬って食べたいが、ちょっとお鍋が深すぎ!7ユーロ。
メインから。フィッシュ&チップス(12ユーロ)。ロンドンで食べるのとは微妙に衣が異なるが、シブレットのみじん切りを衣の下に入れて揚げるとは、なかなかおしゃれだ。
元映画館だった名残り? 日曜は店内で夜に2本、映画が上映される。一人の食事やドリンクもこれなら退屈しない。ある日曜が「霧の波止場」と「ラブ・アクチュアリー」というように、新旧二本のプログラム。そうそう、日曜の午後はブランチ・タイムも。毎晩深夜2時までの営業。夜、近くで映画を観る前や観た後に、食事、あるいは一杯というときにも利用できるので便利な店である。
けっこうなボリュームのチーズバーガー(13ユーロ)。ランチタイムは前菜なしでこれとデザートでもいいかも。オーダー時に焼き方を聞かれても、なかなかリクエスト通りにはいかないものだが、ここはレアで頼むと、ちゃんとレアでサービスされる。photos(すべて):Mariko Omura
1,rue de Condé,
75006 PARIS
tel 01 43 54 18 21
営)12時~14時30分、19時~23時30分
無休
